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“バレルサウナ”で自律神経のバランスを“ととのえ”よう!

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日頃から私たち日本発のキューブサウナ“サウネア”をご愛顧いただきましてありがとうございます。サウナ体験は“RIISI(リージ)”以外は温浴施設が主なビギナーな私、“O-JI(オージ)”が素朴な疑問や新鮮な印象をお伝えできればと思っています。ぜひよろしくお願いいたします。今回はサウナ浴での“ととのい”に大きく影響する自律神経について、サウナ入浴によって整えられる自律神経のバランスを医学的な見地を交えてご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

そもそも“自律神経”ってなに?

自律神経という言葉をよく使いますが、それがどのようなもので、どういう働きをしているのかを詳しく説明できる人は少ないのではないでしょうか?自律神経はその名の通り「神経」の一種ですので、まず神経について考えてみます。
神経とは、私たちの身体の中に脳から臓器、手足の指先に至るまで網の目のように張り巡らされて、ものを考える、身体を動かす、痛さを感じる、寒冷を感じて暑いと自然に汗が出てくる、夜になると眠くなり朝には目が覚める等々、私たちのすべての生命活動を支えているものです。
この神経は大きく「中枢神経」と「末梢神経」に分けられ、さらに末梢神経は「運動神経(体性神経)」と「自律神経」に分かれています。運動神経と自律神経は、意思によって動かせるかどうかが大きな違いで、運動神経は自分の意思で動かせますが、自律神経は動かせません。
さらに自律神経は「交感神経」と「副交感神経」に分けられ、それぞれ役割があります。(図1)

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自律神経はサウナ浴で“ととのう”?

自律神経には交感神経と副交感神経の二つのリズムがシーソーのようにバランスを取りながら働き、身体を最適な状態に保つ役割があります。(図2)

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この神経のリズムは時間ごとに上下していてこれが基準内から大きくオーバーしたり、逆に基準値に達しない時が自律神経のバランスが崩れた状態といえます(図3)

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この自律神経(交感神経と副交感神経)がサウナ入浴で得られるリラックス効果に大きく関係していることが最近の医学研究で分かってきました。
フィンランド人の研究者のタニャニーナ・ラウッカネンは、サウナの熱が血行や心機能を促す効果に加えて、自律神経バランスの均等化やストレス軽減する効果をサウナ入浴後における「心拍の変動」の測定結果で確認できたと発表しました。自律神経の機能を測定する方法はいくつかありますが、近年よく用いられているのがこの「心拍の変動」を基に測定する方法です。
リズムよく拍動を続ける心臓は、実は一拍一拍に微妙なズレが生じます。これは自律神経の働きによって起こるもので、この心拍変動を周波数として解析すれば、交感神経と副交感神経のバランスや、自律神経系(交感神経と副交感神経)の安定度やリラックス度合いが分かるそうです。
理想的な自律神経の働きとは、緊張状態が続いて交感神経の働きが高まった後に副交感神経の働きが高まってリラックスした状態へとスムーズに切り替わる状態です。この状態の変化をサウナに当てはめるとサウナ浴で心拍変動が増進することで交感神経が優位になり、入浴後の外気浴中は副交感神経が優位になるため心身のリラックスレベルがアップするので、これ繰り返すことで両方のバランスが徐々に整っていくというわけです。
このへんは前回の記事「“バレルサウナ”で冷水浴って必要!?」の中で、温冷交代浴と外気浴を繰り返すことで冷水浴での指先の冷えが徐々に感じなくなるという私の実体験にも繋がりますね。

自律神経のバランスは血流促進がカギ

自律神経は内臓や代謝、体温といった全身の機能を調節していて、血流の調節もその一つです。交感神経が働くと血管が収縮し血流が悪くなります。血流が滞れば、特に末端の毛細血管へ血液が行き渡らず、冷えにつながったり、老廃物の排出がうまくできずにむくみやすくなったり疲れがとれにくくなります。
一方、リラックス状態は副交感神経が優位になり、血管が拡張するため血液がスムーズに流れやすくなります。つまり、血流をコントロールすれば自律神経のバランスが整いやすく、自律神経のバランスが整えば血流を健やかな状態に保つようになるという好循環に繋がります。
サウナには温冷交代浴で“緊張状態”が続いて交感神経の働きが高まった後に外気浴で副交感神経の働きが高まってリラックスした状態へとスムーズに切り替えられるので自律神経のバランスを整えることができるというわけです。
こうして日々の生活でバランスの崩れた自律神経をサウナで整えることは身体の疲れを取るだけでなく精神的なバランスも“ととのえ”てくれるのですね。

まとめ | 四季を楽しむ “バレルサウナ”でさらにリラックス効果を

今回は、サウナでリラックス効果を調べる中で、自律神経が大きく関係していること、普段よく耳にしながら実はよく理解していなかった自律神経と、サウナ浴によって得られる自律神経のバランス均等化のメカニズムをご紹介しました。
最近は夏の暑さも和らぎ、サウナがより心地よく感じられるような季節になりました。施設のサウナもよいですが、さらにリラックス効果を求めて“アウトドアサウナ”で秋の紅葉を眺めながら楽しむサウナはいかがでしょうか?“RISII(リージ)”なら大きなガラス窓で存分に日本の四季の移り変わりを感じることができます。外気浴のリラックスには静かな環境が理想的で、今なら秋の虫の音で“ととのい”もより深くなるかもしれません。キューブ型サウナ“RIISI(リージ)”は埼玉県さいたま市にある“サウネア浦和”という施設で体験することができます。週1回のサウナ通いは私にとって自律神経のバランスをとる上でも必要なものになっています(日頃のストレスが強いんですよ…)毎日のようにもっとアウトドアサウナを楽しめたらいいのになとついつい思ってしまいます。それでは、またよろしくお願いいたします。