vol.01

日本の豊かな自然と一体となれる屋外サウナを増やしたい!

自身が根っからのサウナーであり、全国各地のサウナ施設を探訪する中で、日本の美しい自然を生かしたサウナが少ないと感じていた、サウネア代表の田島裕二。「全部ゼロからのスタートだった」と語る彼が貫いてきた“サウナ哲学”とは。これまでの苦労を振り返りながら、現在の彼が思うところを率直に語ってもらいました。

CHAPTER 01

アウトドアサウナ製品
“リージ”の始まり

日本でもアウトドアサウナをもっとたくさんの人に

全国各地のサウナ施設を探訪

サウナが注目を集めている昨今、ほとんどのサウナは屋内にあり、まだまだ屋外でサウナを楽しんだことがある人は少ないというのが実情です。それが北欧では、自然と一体となって楽しむサウナ施設や、個人でテラスや庭先にサウナを設置するパターンも多くなっており、日本でも、もっと屋外でサウナ楽しみ、サウナで癒される人を増やしたいという田島の思いからこの“サウネアプロジェクト”は発足しました。

屋外でも最高の“ととのい”を

サウナで屋外型となると、気軽に楽しめる“テントサウナ”があるものの、ゆったりとくつろぐには正直物足りない思いをした人は多いのではないでしょうか?かと言って木製のサウナとなると、現在日本国内で普及し始めているのは“バレル型”と言われるものがほとんどで、人それぞれの好みの温度帯を楽しむのは難しい構造。もっとスタイリッシュで極上の“ととのい”に導ける木製サウナを作りたいという思いから製品開発に乗り出しました。

2段ベンチと広々室内空間、眺望を両立

しかしながら開発は最初から難航。すでに多くのサウナ施設を訪れ、様々なアウトドアサウナを見てきた田島にとって、理想のプロダクトイメージは思い描けていたものの、それを実現にできる木材事業者がなかなか見つからなかったのです。何度も断られ、ようやく人づてにたどり着いた富山の職人の協力を得て、サウナベンチが2段でも室内空間は広々、スタイリッシュな進化系アウトドアサウナ“リージ”が誕生しました。

CHAPTER 02

メイド・イン・ジャパン
へのこだわり

地域産の木材を使い、その地域の特色を打ち出す

国内生産で日本の気候、風土に合わせた木材の調整が可能に

「私たちサウネアのオリジナルサウナ製品“リージ”の開発で一番骨が折れたのは、日本の気候に合わせた木材の加工でした」と話す田島。外国産の木材やサウナでは日本特有の雨や湿度の高い条件下には適さず、設計も木材の収縮を考えて作る必要があったわけです。富山の木材加工に長けた職人と協力し、日本の木材を使った“日本で作る木製サウナ”の製作に取り組むことで、“リージ”を完成。そして日本国内で作っているからこそ、サイズ調整などの細かなカスタマイズも可能となりました。

“国産木材”ד地域の特徴を活かす”

アウトドアの解放感を存分に味わえるように設計された“リージ”は、サウナ室内からでも自然の風景を楽しめるように大きなガラス面を採用し、いわば“キューブサウナ”となっています。この構造だからこそガラス面に向かい合うようにベンチを設置することができ、サウナを楽しみながら、眼前に広がる自然と一体となる没入感を実現。正に田島が理想として思い描いていた屋外サウナとなっています。

屋外であっても“高い熱量”への追求

“リージ”の特徴とも言える丸い角は、屋外でもサウナの熱量を存分に味わうために隙間なく熱を逃さない構造にするには必要不可欠でした。キューブ型だから実現した“2段構造”と合わせ、こだわりの強いサウナーの要望にも十分応えられるアウトドアサウナ。日本の木材と日本の技術によって作り出される“リージ”は、田島のサウナへの想いが詰まったサウネアの自信作となっています。

CHAPTER 03

田島流
サウナの楽しみ方

温度はやや低めの80度で狭山茶のロウリュを

ロウリュを何度も行うことで、自分に合ったサウナに

サウナーからすると田島の好む80度付近というのはやや低めの温度と言えるが、その分ゆったりと無理せず長くサウナに入ることができ、その分ロウリュの熱を存分に味わうことができます。このロウリュを何度も行えば室内の湿度も高めにキープされ、体への熱の負荷もかかりにくいという仕組み。また、地元埼玉の狭山茶をロウリュや飲料用に活用しているのも田島流で、このために茶匠に茶葉や割りをアドバイスしてもらったそう。ロウリュ用に「ブレンド」「玉露」「ほうじ茶」「紅茶」の4種類があり、想像以上に狭山茶の香ばしい香りが漂うのが特徴です。

水風呂と外気浴チェアも完備、極上の“ととのい”へ

「水風呂のないサウナなんて肉のないハンバーガーと一緒ですよ!」と怒られてしまった筆者。田島のいる“サウネアさいたま”はさいたま市桜区にあるが、周りが田園のためか水道水の温度が低めらしく15度前後になることも多いとのことで、サウナーにはうってつけの環境です。“リージ”のすぐ脇に水風呂代わりのプールを備え、背中から一気にダイブ!実に気持ちよさそうです。プールから上がるとリクライニング機能付きの外気浴チェアに体をしっかり拭いてから横たわる。さいたま市にありながら、視界を遮るものは何もなく、普段仕事で強張った体も脳も自然と解かれていくのが感じられます。田島の取材で一緒にいるだけで筆者もすっかりサウナの虜になってしまった1日でした。

MESSAGE

“サウネア浦和”で“リージ”を体験しよう!

今回記事で紹介した“リージ”は“サウネア浦和”で体験することができます。Webサイトから予約をすれば時間単位で貸切することも可能で、自宅や温浴施設、キャンプ施設などで検討したい場合も体験することができるため、興味のある方はぜひお問い合わせください!とてもプライベートなサウナとは思えない、極上のアウトドアサウナ体験があなたを待っています。