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日頃から私たち日本発のキューブサウナ“サウネア”をご愛顧いただきましてありがとうございます。サウナ体験は温浴施設のみのビギナーな私、“O-JI（オージ）”が素朴な疑問や新鮮な印象をお伝えできればと思っています。ぜひよろしくお願いいたします。
今回は、“バレルサウナ”はダイエットに効果的か？についてお話したいと思います。一応わかる範囲で医学的なエビデンスを交えますが、一介の“サウナ好き”がひょっとしてこうかも！？くらいのつもりで書いていますので、軽い気持ちでお読みいただければ幸いです。

サウナで熱気に身を置いて滴る汗を見ていると、これだけ汗をかいて身体から余分なものが出ているのだからダイエットに効果があるのでは？と誰もが想像することがあると思います。
とくに私は低体温性でお腹が冷えやすく内臓脂肪が溜まりやすい体質なので、サウナの高熱によってあたかも焼き鳥が火に炙られて余分な脂が落ちるように、お腹の脂肪が溶けて流れ落ちてくれるのでは？と正直合っているか間違っているかもわからないようなことを期待したりもします。本当のところはどうなのでしょうか？

残念ながら実際にはサウナで主に排出されるのは水分だけで、それもすぐに補給するので体重には大きな変化はないようです。
入浴後に期待を込めて体重計に乗ってみるものの、思い描いたような体重減にならずにちょっとガッカリすることがよくあります。それでは、水分を絞り出した状態で水分を我慢すれば痩せられるのでは？なんて安直な考えもよぎりますが、これはとても危険なことだと言われています。
過剰な発汗による体内の水分不足は熱中症に似た症状になる可能性が高いので、フィンランド人の医師や専門家はサウナの入浴前・クールダウン中・入浴後それぞれにグラス1〜2杯分（約500ミリリットル）の水を継続的に飲むことを強く勧めています。
このようにサウナに入ることによる直接的なダイエット効果、つまり身体から余分なものを落として減量することは残念ながら望めないようです。しかしながらサウナがダイエットにまったく効果がないのかといえば、これが実は間接的には効果があるようです。

サウナの入浴、水風呂などの冷水に身を沈めたりで自律神経に心地よい温冷刺激を与えることで、「筋肉疲労の緩和」や「ストレスの軽減」が期待できることは一般的に言われています。これはサウナ浴による身体の温度調整の過程で幸福ホルモンとして知られるセロトニンが活性化すること、冷浴では幸福感をもたらす脳内麻薬とも言われる β（ベータ）−エンドルフィンの分泌が促されるとの研究結果がでています。（”ととのい”のスッキリ感の効果もこのあたりが関係しています）

また、サウナの本場、東フィンランド大学のサウナ医学に特化した研究チームが、30年にわたる観察研究結果で、日頃サウナに入る回数が多い人ほど、心臓病など心血管疾患による死亡リスクが大幅に低下することを次々と発表しました。研究チームを率いるヤリ・ラウッカネン教授は、その根拠として定期的なサウナ浴のたびに「静脈血管の柔軟性」が増して「血管」が拡張し、一時的に血圧を低下させる点を指摘して実証実験も行っています。
このことからサウナは心身を整えて痩せやすい体作りに役立つ可能性が高いのでこういった意味ではサウナの効用は期待が持てますね。

そんなダイエット効果に期待してリラックス効果を求めて、今日も外気浴でぼお〜っとした“ととのい”感覚に包まれて目を閉じていると、近くを通る足音と振動で意識が呼び戻されることがあります。そう、ここは銭湯の脱衣場の仮外気浴スペース。しかたがありません。経験的に“ととのい”はメンタルを含めて周りの環境に大きく影響されると思いますので、より“ととのい”を求める方の多くがパーソナルな静寂空間を求める気持ちがよく分かります。
とくに大自然の中で無防備な姿でも安心して誰かまうことなく“ととのい”で心を全解放できることは最高のリフレッシュといえます。

このようにサウナの心地良さを知れば知るほど、より自分に合わせた解放的な“ととのい”環境が欲しくなるかもしれません。医学的にも週に4〜7回入ることが健康に良いという研究結果が発表されていますが、なによりも心スッキリ解放できて、ストレス解消に役立つサウナに毎日でも入りたいと最近は思うようになりました。気軽に入浴できて移動することなく眠ることのできる自宅“バレルサウナ”にはとても憧れます。

今回はサウナの熱で脂が落ちて痩せるかも？という私の淡い期待から、色々調べるうちに直接は関係ないけれどサウナには心身を整える効果があり、痩せやすい身体作りに役立つことをご紹介しました。調べるうちにさらに興味が深まりましたので、今後もサウナと健康に関する疑問を取り上げて行きたいと思っています。なによりも今までサウナに縁遠かった私が週に1回くらいは入らないと体調が思わしくないと感じるようになってしまいました。
同じようにより“ととのい”体験を深めたい方、アウトドアサウナに興味を持たれた方は埼玉県さいたま市にある“サウネア浦和”という施設を訪れてみることをおすすめします。こちらでは“RIISI（リージ）”を体験することができます。また、タイミングが合えばオーナー自ら“ととのい”を直に伝授してもらえるかもしれません。ぜひお気軽に足を運んでみてください。